ルキンフォー

心理学・育児・発達障害のことなど学びつつ、ラクになれる生き方を模索中

最近の父とのこと

先日、実家に戻ったとき、従姉妹が離婚したという話を聞いた。

旦那さんは実家に戻り、本人は首都圏で仕事を続けるらしい。

事情は分からないが、本人たちが納得しているなら別にいいのではないかと思う。一緒にいて苦痛な人といて我慢しているのも、人生の浪費だし。アラフォーなので、まだまだ素敵な出会いがあるかも知れない。

子供のいない独身だと孤独死の可能性が、とか言われるが、そもそも、今孤独死してる人って、ほとんど既婚者だしね。独身だからこそ、職場の人とか友達と密に付き合うような生き方もできるんじゃないかと思うのだ。

「親御さんもまだ元気だから、うまくいかなかったら戻ればいいしね」と言ったら、父がすかさず、「そんな頃には、もう親なんかいない」

 

父と合わないと感じるのは、こういうところである。

明日何があるかわからないのに、何故、絶対そうだと決めつけるのか。そして、その想像は大体、悪い方だ。そして、相手のやる気をくじく言い方をしてくる。

 

 

しかし、また別に、母と話していて思ったことがあった。

母は少し前から体調が悪く、シルバー人材派遣の仕事をやめようと思っていると、父に話したらしい。

すると、父が「仕事をやめたらボケる」と反対したという。

「えー、仕事を始めるときは『できるんか?』って反対したじゃない」

そうなのだ。父の意見は一貫性がなく、誰に対してもとにかく反対する。

いや、むしろ、反対ではないのかも知れない。相手が突っ走らないように忠告しているのではないか。ただ、相手に対する尊重や信頼が感じられない。ある結論を出したときに、デメリットを考察しないことなどほとんどないだろう。父の反対には、その発想が抜け落ちているのだ。

 

 

この通りの人なので、かなりのスルースキルがないと父とは付き合いづらい。私はいまだに、あまり父には近づきたくない。

しかし、最近、カウンセリングの成果があったのだろうな、と感じた出来事があった。

私が実家にいても、あまり父に近づかないようにしているのに、娘はちょこちょこと寄っていく。仕方ないので同じ部屋にいると、父がずっと話しかけてくる。ある日などは、玄関で子供が遊ぶのを見ながら3時間も話に付き合った。

「ああ、子供が近づくから、お父さんとずっと話してたよ。疲れたー」と、かつての私なら言ったと思う。でも、「子供のおかげで、入院後体力が落ちて、外出もままならなくなった父の話相手になってあげられたから、まあ、よかったのかもねぇ」と思えた。私も大人になったものだ。

 

 

ちなみに、玄関には、父が作った砂場がある。子供が来ると、いつもお菓子も用意している。テレビで子供に見せたい映像があれば、すべて録ってある。

私も父と同じことをしていたので、よくわかる。

他人が聞いたら驚くほどに、誰かを喜ばせる行動をしている。なのに、何か大切なものが抜け落ちていて、どことなく人から敬遠されてしまう。何だかとても寂しいことだ。

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