ルキンフォー

心理学・育児・発達障害のことなど学びつつ、ラクになれる生き方を模索中

被害者意識

先日、フードコートで食事をしていたら、近くに座ったご婦人たちの会話が耳に入った。

どうやら、夫が全く愚痴に同意してくれず、むしろ自分にダメ出ししてくる、腹が立つ、という、夫婦あるある話。実家の母もそうです、大変ですね、と、テーブル外から失礼して(ひそかに)頷きかけたとき、もう一方が、

「それは被害者意識よ。あなたが、自分がちゃんとやれてると思うなら、私頑張ってるね、嫌な思いして大変だったよね、って思えばいいじゃない。旦那さんの同意なんて必要ないわ」

確かに、おっしゃる通りです。

愚痴を言っていた方も、「でも、だって」といくつかの反論した後、「そう、なの…かしら、ね…」と最終的には黙ってた。

この方が納得されたのかはわからないが、被害者意識がしみついた身には、この正論をいきなり言われても、そうね、私が間違ってたわ!となるのは難しいなぁ、と思う。むしろ、私の気持ちを分かってくれないと反感を持ってしまう可能性もある。

この方が、新しい考えを持つきっかけになってくれればいいのだけれど。

 

 

被害者意識。

私は、「~させられている」と感じる状態だと思っているので、自分で決めることにしたら抜けられるのかな、と思っている。

例えば、「私は同居しなきゃいけないから、している」が被害者意識。

全く同じ状態でも、「子供の面倒を見てもらえるし、朝食も作ってもらえるし、出かけたいときには後を頼めるし、お金も貯められるから同居している」だと、自分の意志でやっていることになる(そして、自分が嫌になったら、いつでも出て行けるのよと思うのも自由)

他に、「誰も手伝ってくれないし、預けられないから、家で一人で子供の面倒を見ていて、他のことが何もできない」が被害者意識。

「こんなかわいい時期の子供はやっぱり自分で世話をしたい。他のことはできなくても、一緒にいることを選ぼう」だったら、自分の決断(とはいえ、仕事にせよ、子育てにせよ、疲れたり体調悪かったり大変なことが重なったりすれば、もう嫌!ってなることもあるので、「決めたのに!」などと思う必要はないですが)

 

そう考えると、ある物事を決めたときには、空気を読んだりして仕方なくやってるように感じるけど、やっぱりどこかで、自分の意志は入れたのかも知れないと思ってみるのも必要かも知れない。

それを選んだことでいいことはないのか、とか、自分も少しは得をしてるんじゃないか、とか。場合によっては、「もめたくなかったから」なんてのもあるかも知れない。

そして、そこをきちんと考えたら、100パーセント被害しかない、みたいなことはやめるとか、負担を減らす方法を考えようかとか、誰かに相談してみようとか、思う方へ行くのではないかと思う。

 

 

ちなみに、最初の方は、その辺考えていくと、「そもそも、賛同しない旦那に愚痴言うのやめよう」とか思えるかも知れない。

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