ルキンフォー

心理学・育児・発達障害のことなど学びつつ、ラクになれる生き方を模索中

自己啓発本依存症

 

 数ヶ月前まで、私は、引き寄せに限らない自己啓発本依存症のような状態だった。

突然、何かのきっかけで、現在うまくいっていないこと、先の不安などに激しく囚われてしまい、もう嫌だ、生きるのってどうしてこんなに苦しいんだろう、などと思い始めめ、手当たり次第に、本を探す。

自分の悩みにぴったりのテーマのものを見つけると、それを購入する。

読んでいる間は、うまくいきそう、と思えるのだが、自己啓発書は、読んだら終わり、というものは少ない。少なくとも、私が選んだ本は、思考のクセの地道な修正や、新しい習慣の提案が多いため、毎日の地道な努力が必要になる。

しかし、もう10年もこんなことを繰り返していると、取り入れたいメソッドは何十という数になっている。しかも、昨日書いたとおりの決められない私である。

結局、すべてやろう、などということを考え、何日も続かずに自己嫌悪。全く身にならないまま、再び不安にかられ、次の本を追われるように買ってしまう、の繰り返し。

 

本という媒体に答えを求めるのは、子供のときから本が好きで、本はとてもたくさんの知識が載っている、頼りになるものだ、という考えがあるからだろう。

実際、この10年で本当に多くのことを学んだ。

引き寄せのようなスピリチュアルに近いものから、対人関係、自己肯定感、アンガーマネジメント、考えをまとめるためのノートの書き方、親との関係、育児(しつけや、子供と接する上での自分の心の整理)などまであった。

本当に参考になった作者の方はブログやメルマガでさらに理解を深め、講座やセミナーを受講したこともある。

得たものも多いが、そこそこの金額をつぎ込んできたことも事実なので、何も好転したように感じられないときは、さらにひどい自己嫌悪に襲われて、苦しくて仕方なかった。

 

 少なくとも、今は買わずにいられるので、ここ数ヶ月の、自分と向き合ってきた時間が大きかったのだと思う。

引き寄せがうまくいかない理由の一つに自己否定をしてしまうことがあるが、私はそれがとても多かった。

自己否定は、自分を責めること。それはとても苦しいので、そこから逃れたいという一心で本という形で、外側に方法を求めてしまう。

けれど、苦しい理由はあくまで自分を責める気持ち、つまり、内側にあるので、それをやめる方向にもっていく方が早いのだ。

 

今、8月の目標として決めたのが、「好きなことをしてダラダラしていてもどんどんよくなる」と、自分に言い聞かせよう、である。

できなかったことよりできたことに目を向けよう、というのはよく言われるので、できたことは褒めるようにしているが(それすら最初は難しかった)、最近は疲れているのか、何もやる気がおきない日も多い。

すると、「こんなことだから、人生がよくならないんだ!」と自分を責めて、苦しくなってしまう。

けれど、「人生をよくするためにはメソッドを勉強して、コツコツ実践しなくてはならない」というのも思い込みかも知れない、と思いついたのだ。

疲れているならなおさら、人生で初めて、頑張らないことをあえてやってみようと思った。

もちろん、家事・育児はちゃんとやる。読書もしたい。ただ、不安を解消するための方法ではなくて、純粋に、自分にプラスになるものがいいな、と思うのだ。