ルキンフォー

心理学・育児・発達障害のことなど学びつつ、ラクになれる生き方を模索中

私と引き寄せ

 

 引き寄せの法則とは、考えていることがそのまま引き寄せられてくる、という法則だ。つまり、今の現実を作っているのは自分の思考、ということになる。

これにかかわっているのは脳の潜在意識と言われる部分だ。

ここは脳の9割以上を占めており、目的を明確にしてフルに働かせれば、脳の1割程度しかない顕在意識でできることからしたら奇跡のようなことさえ叶えられる。これが引き寄せの法則の理屈だ。

ただ、この「フルに働かせる」というところがポイントになる。目的を明確にしてもかなわない人は、これができていない。

その理由として、自分を責めたり他人の悪口ばかり言っている(潜在意識が自分や他人の悪いところを見つけることにのみ使われている)、「どうせ無理」という思い込みがある(無意識で無理だと思っていれば、どんなに顕在意識が一生懸命考えていても、潜在意識は働いていない)、直感に対して鈍い・無視している(潜在意識は、直感という形で叶える方法を教えるので、それに気づかなければ行動に移せない)、我慢をしている(潜在意識が働きにくくなる)などがある。

 

私はこのほとんどに当てはまった。

これでは、引き寄せが叶う叶わない以前に、毎日がしんどいに決まっている。

何せ、一番最初は、引き寄せの基本中の基本である「日々の生活の中に小さな喜びを見つけよう。そして、ありがとうを言おう」というワークすらできなかった。

当時の私も、「ありがとう」を探した。信じた、というよりも、こんなことでこの苦しい気持ちがなくなるなら、何でもする、と思ってやった。

しかし、「家がある」「職がある」「両親が元気」などと考えては、「ありがとう」と言っていると、ボロボロと涙があふれだしてきた。

今ある幸せに感動してではない。何でこんなに苦しいのに感謝をしなきゃいけないのか、と思えて、つらくてつらくてどうしようもなくなったからだ。

こうして、私の初の引き寄せは失敗に終わった。

 

けれど、何かしら惹かれる部分があったのだろう。引き寄せの本は読み続けた。そして、上記のような叶わない理由を知り、少しずつ修正している。

なので、私には引き寄せ成功体験談は全くない。

食べたいと思ってた物をたまたまいただいたとか、欲しいと思ってたらちょうどいいものが見つかったとかはあるが、ただそれだけで、到底ブログのネタになるようなものではない。

願ってたら大金が入ってきたとか、とんとん拍子にやりたい仕事が軌道に乗ったとか、会社の大嫌いな上司が転勤していなくなったとかのエピソードの真偽も正直わからない。

ただ、引き寄せを実践するための心の整え方は、私にとってとても役に立っている。

10年前、「楽になりたい」と願った私がこの考え方を引き寄せたのかもしれない、などと思ったりもするのだ。