ルキンフォー

心理学・育児・発達障害のことなど学びつつ、ラクになれる生き方を模索中

自閉症の夫婦関係

子供の頃から、両親の喧嘩をよく見てきた。

絶対に意見を譲らない父と、我慢に我慢を重ねて限界を迎え、金切り声で不満を叫ぶ母との喧嘩は、最終的に母が殴られ、飛び出していって終わる。誰にも守ってもらえなかったから、怖がる弟を抱きしめながら、怖さを抑えつけ、成り行きをただ見ていた。

思春期くらいになったあたりから、漠然と思うようになった。

――なぜ、父は、母の話を理解しないのだろう……?

 

祖母は、「あの子は頑固で聞かない」と言った。

母は、「あの人は、私を馬鹿にしているから、耳を貸さない」と言っていた。

けれど、両親の喧嘩をずっと見ているしかなかった私は、大人になって、心理学を学び、我が子の自閉症について知り、そして思う。

――父は、本当に理解できないのではないか、と。

 

 

私は、父はかつてのアスペルガーではないかと思っている。今はこの言葉は使わないらしいから、「高機能の自閉症」ということになるのだろうか。

知能は高い。おそらく、仕事の能力も高い。努力もする。

けれど、職場の人間関係は全くうまくいかなかった。

問題は、意見が対立したときだ。

怒鳴りながら、「自分が絶対に正しい。お前はおかしい」と繰り返す以外の解決策を持たない(ちなみに、自宅だと、ここに「殴る」が加わる)

上司に対しても、同じように食ってかかり、女性社員を怒鳴りつけて泣かせることもしょっちゅうで、次々に部署を移動させられていた。

もちろん、ずっと平社員で、会社の経営が悪化したとき、希望退職して多めの退職金を受け取ったことを自慢していたが、その後、再度契約社員を募った際には、声をかけてもらうこともなかった。

 

子供の時からそうだったらしい。

祖母いわく、「ほんにきかねこ、らったて」

「きかね」というのは「(言うことを)きかない」のかもしれないが、その中でも「乱暴者」の意味合いが強い。要は、他害だ。

父は、本妻の子ではなかったので、いわゆる片親だった。そのことで馬鹿にされると必ず、怒って相手をたたいたらしい。

今だったら、もう少し周囲も理解がありそうな気もするが、当時は、きっと祖母を見る目も厳しく、「あの親にしてこの子あり」といったような見方が多かったのだろうと思う。

そして、その他害がますます祖母に肩身の狭い思いをさせただろうと思うと、なんというか、やるせない気持ちになる。

 

 

父は、家事は全くしない人で、子供の目から見ても、母はいつも休みなく働いていた。

共働きだったから、フルタイムで、時には残業もしながら、唯一の休みの日曜日にもひたすら家事に追われていた。

父は、子供とは遊んでくれたが、私の記憶にはほとんど母がいない。覚えているのは、出かけるというと、早朝に起きてお弁当を作る母の姿と、寝る前に本を読んでくれたことくらいだ。

これだけ言うと、ちょっといい話のようだが、おそらくこの読み聞かせも、父が言い出して母にやらせたことだろうし、大人になって「海っていうと、お母さんが早くに起きて、お弁当作ってたのよく覚えてる」と言ったら、「早くに起きて作ってるのに、ちょっと遅くなると怒鳴られて、海に行くのなんか大嫌いだった!」と返された。

薄々は気づいていたけれど、母は、父の「あれをやれ、これをやれ」と言う指示をひたすらに聞き続けながら、ここまで生きてきたのだな、と感じた。

 

父は、自分の仕事はここまでと役割分担を決めている。

役割分担だけなら、どこの夫婦でもあることだが、うちの両親の場合は、この分担がとんでもなく厳密なのだ。「忙しそうだからやっておこう」などという発想はない。また、ミスをカバーするという発想もない。結婚した直後に、「ゴミが落ちてる!」と怒鳴られたときは唖然とした、と母が言っていた。要するに、掃除は母の仕事だ(と一方的に決めている)から、自分が拾うということは全く浮かばないのだろう。

結局、この辺は、理解して付き合うしかないのだろうと思う。発想がないなら、「ごめん。拾ってくれる?」と頼むしかない。母は陰で「馬鹿じゃないの」と言いながら、黙って従う方を選んだようだが。

 

父が先に希望退職した後、母は10年ほど仕事をつづけたのだが、その間も、自分の更年期や、父が緑内障になり、さらに自分の仕事が増えることに悩まされ続けた。

父もさすがに悪いと思ったのか、分担を増やそうと申し出はするのだが、「洗濯物を干そうと思っているのに、お前が教えてくれない」ということになる。限界まで疲れ果てている母としては、「そんなのちょっと見ればわかるでしょ、教えるって何よ」と言うのだが、この道具にはこれを干す、といったことを一度きちんと聞かないとできないのだろう。

私が教えた、皿洗いはほとんど目が見えなくなった今も続けているようだが、物が定位置にないと怒鳴り始めるので、「いちいちうるさい。もうやらなくていいのに」と母はしょっちゅうこぼしている。

 

カサンドラ症候群といった言葉もあるが、長い年月の間には、恨みに近い感情になり、理解などということをしたいとも思わなくなってしまうのかもしれない。

カウンセリング

最近、日記術の講座を受けている。

気持ちが揺さぶられるようなことがあったときに、汚い言葉でも許可して思いを書く。

次に、少し離れたところからそんな自分に言葉をかけてあげる。

分析や、相手の立場は考えない。

これだけで随分楽になってきた。

本当に怒りを我慢してたんだな、と思う。

あと、本で読んだ知識はほとんど役に立たない。わかってても入って来ない。あんなに本を読んだのになぁ。

春の散歩

国道から見えるJAの集荷場が遠くから見ると、高い煙筒と三角屋根の家に見えるらしく、子供がいつもあそこに行きたいというので、よく行く図書館から歩いてみた。2キロくらいかな?

近づくと、ただの集荷場なのだけれど。

自販機でいろはす買って飲んだり、ブラブラ歩いて、道路脇につくしを見つけたり、四つ葉のクローバー探したり。道を渡るときは、左右を見るように声かけしたり。

なかなか一定の速度で歩くのが苦手なんですけどね、うちの子は。どうしてもダーッと走っていってしまう。

10年振りくらいに

友達と会った。

昔はあんなに会ってたのに、7人で会うために、何ヵ月も前から日付決めて、計画立てて、仕事休み取って、子供を頼んで、やっと会える。

会うと、いつもみたいに下らないことを話せるのすごい。

でも次はもっと早く会いたいな。今回コロナで来れなかった子もいたので。

花粉症?

ここ1週間くらい鼻がグズグズして不調。

寝起きに布団はねのけてて喉の痛みを感じたのが最初だけど、やけに長いし、外に出たときに急にくしゃみが出たりするし。

かと思うと、暖かくしてれば、体調良かったり。

元々、寒暖差アレルギーがあるので、この時期は、ちょっとの冷えでしばらくグズグズしてたりするし。

耳鼻科行けばいいんだろうけど、混んでそうだし、そもそも忙しくて時間が取れない。終わった頃にそっとアレルギー調べてもらってこようかな?

アレルギーの薬は酷い眠気に襲われるので、試しにアレグラとか飲んでみるか。

自己紹介

講座で知り合った人たちとSSTをすることになって、自己紹介の練習をしてみた。

インタビュー(一問一答)だと、小さな声なりにできるのだけど、自己紹介は難しい。

「(名前)です。好きなものは○○です。よろしくお願いします」この程度なんだけど、プロンプトしても一文ずつを言うのがやっと。もっと早くやっておけば良かった~。

買い物

子供の入学準備をしているのだが、買い物の効率があまり良くない。

まず、一度に全部を買えるような店がない。種類も少なく、おいてあるものにぴんと来るものがないと、何軒も回ることになる。

更に、保育園のお迎えという時間制限があるため、全部の店を回れないまま帰ることもしばしば。また、次の機会に、往復1時間の移動からスタートする。

だいぶ揃ってきたが、今日もタイムリミットで帰りになってしまった。もうちょっと時間が欲しい…。